「ロードバイクプラス」について調べてみた
普段乗りロードのグラベル化を調べていたら「ロードバイクプラス」という面白いコンセプトに出会ったので、詳しく調べてみました。
公開日: 2022.5.24
普段乗りバイクのグラベル化をテスト中
初代ロードバイクであり、現在の普段乗りバイクであるMomentum iWant Clarisのグラベル化をテストしています。
グラベル化というと、
- 32C以上の太いタイヤ
- ディスクブレーキ
- フロントシングル
というイメージですが、今回やっているのは、手元に転がっていたブロックありの28Cタイヤへの換装。空気圧は5barくらいでの運用なんですが、走りも悪くなく、クッション性がかなり上がって本格的にグラベル・カスタムをしようかなと思っています。
そこで、ロードバイクのグラベル化を色々調べていたら出てきたのが「ロードバイクプラス」というワードでした。
「ロードバイクプラス = ロードバイクの楽しみ方を広げる」
「ロードバイクプラス」というワードは海外では5年以上前にブームが来ていたそう。簡単にいうと、ロードバイクでロード以外も楽しもうって考え方で、ロードバイクとMTBの中間、街乗りMTBよりもロード寄り、という、日本でいうほぼグラベルブームと同じ感じです。
違いがあるとしたら、グラベルロードを買うのではなく、ロードバイクのフレームやコンポの規格に、「MTB寄り、グラベル寄りに出来る余白を与えておくこと」がロードバイクプラスの考え方。
ディスクブレーキを採用したり、タイヤクリアランスを650Bホイール + 40C以上の太いタイヤを想定して取ったりするって感じです。
既存のロードバイクでも同じことが出来る?
山を降るダウンヒルとかは無理ですが、ちょっとした砂利道や未舗装路を走るくらいであれば、既存のロードバイクにパナレーサーのグラベルキング 28Cあたりを装着すれば同じことができます。
ただ、林道でもMTBがメインのようなところを走るなら、タイヤ(ブレーキ)クリアランス的にリムブレーキは無理でしょう。ディスク化することになります。
ディスク化することで、700Cでも650Bでもブレーキ上は問題ない(ディスクキャリパーはハブから生えてるローターとの距離で決まるので、リムの外周は影響しない)ので、700Cのロードバイクに650Bのホイールを装着して、48Cなどの極太タイヤを履かせることが出来る訳です。
こうやって考えると、業界がディスクブレーキシフトしている理由もわかりますね。
ただ、リムブレーキのロードをディスク化するのはほぼ不可能なので、実際にはディスク用のフレームを買うことになるでしょうね。
無理矢理リムブレーキロードをロードバイクプラス化するとなると?
まずフロントについてはMTB向けのサス付きのフォークに交換ですね。ディスク台座があるモデルを選びます。
リアについては、ディスク化アダプタが売っているのでそちらを使う感じでしょうか。強度を考えたらダウンヒルなんかは絶対やってはダメですが、グラベルくらいなら大丈夫でしょう。
ホイールはエンド幅がリムブレーキ車は130mmなので、専門店でリアエンドを開いてもらって135mmにすれば、MTB向けの650Bディスクホイールが使えます。種類は少ないですけど。
んで、650Bの極太タイヤを履けば同じことが出来るって訳です。
ただ、ここまでカスタムをすると、MTBのエントリーモデルが買えてしまう値段になります。ジャイアントのATXとかTaronとか、MeridaのBig Sevenとか。中古だと3万円未満とかでもあります。
そう考えると、無理に既存のロードをMTBに寄せるくらいなら、MTBを買ってしまって、普段乗りはグラベルキング28Cを履かせて「雰囲気オフロード」を楽しむのが良いんでしょうね。
グラベルキングが売れるわけだ。
ということで、現実的なところで考えると、グラベルキング28Cで「プチグラベル化」するか、ロングアーチブレーキに換装して、650Bのリムブレーキホイールに交換して、40C以上のタイヤにするかって感じでしょうか。
よく考えたら「普段乗り = 街乗り」なので、40Cのタイヤは不要ですよね。(ゴツくてかっこいいけど)