リムセメントの除去に100円均一のシール剥がし液と綿棒が効果てきめんだった話
チューブラーホイールの難敵・固着したリムセメントを、100円均一のシール剥がし液と綿棒で落としてみたらが効果てきめんだったのでまとめました。
公開日: 2022.4.24
カーボンリムに固着したリムセメントは慎重に落としたい
リムセメント、と言っても接着剤なので、固着した状態でもマイナスドライバーや鉋などでゴリゴリやればごっそり剥がすことができます。しかし、これができないのがカーボンホイール。金属はカーボン(厳密にはカーボンフィルムを硬貨させるエポキシなどの樹脂)への攻撃性があるため、下手をするとクラックが入ってしまったり、カーボン層が剥がれてしまいます。
ということで、カーボンリムに固着したリムセメントなりチューブラーテープなりは慎重に剥がす必要があるのですが、気合いでなんとか剥がせるチューブラーテープと違って、リムセメントは固着していると気合いでなんとかなる世界じゃありません。
ということで、リムセメントリムーバーなる薬剤を使うのですが、これが1,000円くらいと高い。ということで、今回は100円均一で手に入るアイテムでリムセメントを落としてみました。
用意するもの
用意するものは、以下です。
- 綿棒(100本入)
- シール剥がし液(20ml)
- プラスチックのタイヤレバー
- ボロ切れ
タイヤレバーは、100円均一のものは金属なので、プラスチックのものを用意しましょう。
シール剥がし液は、20ml入りのものでホイール2本いけました。ただ、自分の場合は、そこまでリムセメントの固着が多くなかったので、ここはリムセメントがどれくらい残っているかによります。
事前テスト
高価なカーボンホイールを破壊してしまうのを避けるために、事前テストをします。
チューブラータイヤを剥がした状態で、シール剥がし液を綿棒で2cm幅くらいで塗ります。シール剥がし液は揮発性が高くすぐ乾いてしまうので、そのままタイヤレバーで固着したリムセメントを擦ります。擦る際は優しく初めて、徐々に強くしていって、リムカーボンへのダメージが無いかをチェックしながらやります。
ある程度固着ならそこまで力を入れないでも、ノリが伸びる感じになってくるので、ボロ切れで拭き取ります。
10分くらい様子をみて、リムの変色や割れの兆候が無いかをチェックします。
リムセメントの落としてみる
問題がなさそうなら、全周の除去をします。
リムセメントを落とす
流れ的には、
- シール剥がし液 & タイヤレバー & 布で大きな固着を落とす
- シール剥がし液 & 綿棒で薄いリムセメントを落とす
という感じです。いきなり綿棒でやっても大きめの固着は落とせません。まずはまる1周タイヤレバーで落として、固着したリムセメントが薄くなってから綿棒に切り替えた方が効果的です。綿棒の段階になると、リムセメントが綿棒を絡めとってくれるので、綿棒をめちゃくちゃ消費します。ただ、100円なので気にせずバンバン使います。
ロードバイクホイールなどは外周が長いので、作業途中にどこまでやってかわからなくなるので、バルブホールからスタートして、ニップル間を1区画としてやっていくとスムーズに進みます。
軽めの固着なら1時間もあれば綺麗に、重度の固着でなければ3時間くらいである程度綺麗に落とせるかと思います(1本のホイールあたり)。
ガッツリ固着していると、シール剥がし液くらいじゃ剥がれない剥がれないかもしれませんが、自分の場合はしっかり綺麗になりました。
薬剤を綺麗に除去する
シール剥がし液はシールを溶かす成分なので、リムに残っていると新しいリムセメントに悪影響がある可能性があります。
ということで、リムセメントを落とし終わったら、ボロ切れの濡れ拭きで薬剤を拭き取ります。布はカーボンリムよりも弱いので、ある程度ゴシゴシ拭いても大丈夫です。
この段階で、少し残ったリムセメントも一緒に取れたりするので、最終仕上げと思ってやります。
ブレーキ面もしっかり綺麗にする
ブレーキ面にリムセメントが溢れていると、ブレーキシューを削ってしまうので、なるべく除去します。ただ、削ってしまうとリムが痩せてしまうので、ある程度にしておきます。
ということで、100円均一のシール剥がし液と綿棒を使ってリムセメントを落としてみました。
手頃な価格でチャレンジできるので、ぜひやってみてください。