ジャンクMavic KSYRIUM Equipe Sを再生する (2)「中華スポーク仕入れと交換・調整、そして再生へ」
スポーク折れのジャンクMavic Equipe Sを再生するために、中華スポーク仕入れと交換・調整を行って、無事再生が出来たので、作業行程をまとめました。
公開日: 2021.11.17
以前書いた「(1)「現状確認とパーツ探し」 」の続編です。
スポークを仕入れる
色々調べた結果、どうやら「Mavicの製品は日本に向けては販売が出来ないルールがある」らしいので(仕向けを日本にすると注文できない)、仕方なく前回チェックしたMavic KSYRIUM Equipe Sのリアホイールのフリー側に合う、中華スポークをAliexpressから仕入れました。
これの278mmを注文しました。フリー側と反フリー側で長さが違うので注意が必要です。
10本セットしかなかったので10本で買いましたが、クーポンを使って900円ほどでした。ニップルつきで1本90円なら激安ではないでしょうか。
スポークを交換する
2週間ほどで交換スポークが中国から届いたので、交換作業をします。届いたスポークを確認したら、ちゃんと15番でした。よかった・・・。
今回のジャンクホイールはリムテープは貼ったままで、折れたスポークがニップルごとリムに残っていたので、まずは折れたスポークを外してニップルだけにします。この時、うまくやらないとニップルがリムの中に落ちてしまうので、ニップル回しでニップルを固定しつつ、折れたスポークをペンチで回してスポークを外しました。
ニップルのみになったら、ニップルが中に入らないように洗濯バサミなどでホールドしておいて、スポークを購入した中華スポークに交換します。
前の記事でも書きましたが、この中華スポークは、Mavicの純正スポークよりもネジ側から平面部分までの距離が3mmくらい短いので、1箇所だけエアロ効果が落ちるかと思いますが、そもそもホイール自体がほぼ無料だったので、そこの精度は目を瞑っておきます。
センター・振れ取り・テンション上げ
ここまできたら、あとは普通のホイールの整備と一緒です。センターと振れ取りをして、テンションを上げます。
エアロスポークなので、普通にニップルを回すと捻れてエアロじゃなくなるので、スポークの平面部分を押さえながら、スポークではなくニップルだけが回るようにします。本来は専用工具を使うべきですが、今回は布を巻いたペンチで代用しました。
整備をしてみると、今回のジャンクホイールはテンションに関しては比較的高めになっていたのですが、センターがかなりズレてしまっていたので、全体のフレを慣らした後に、センターを出して、さらにフレを取りました。
最終的に横・縦共に、フレ1mmくらいまで出せたので、今回はこれで良しとします。
900円で再生した「ジャンクMavic KSYRIUM Equipe S」
修理したジャンクMavic KSYRIUM Equipe S(リアのみ)で200kmほど走ってきましたが、今のところ問題なく回ってくれています。
Mavic KSYRIUM Equipe Sは、Mavicにしてはラチェット音がおとなしめですが、鉄下駄ホイールと比べて200gも軽いと、やはり坂道がかなり楽です。3%くらいまでは坂道じゃない感じです。
一本だけ中華スポークなので、ある程度走ったら、フレが出たり、テンションが落ちたりするかなと思ったんですが、200km程度では全然大丈夫そうです。あとは突然スポークが折れるのが心配ですね。
仮に1,000kmほどでスポークがダメになったとしてもあと9本あるので、定期的にフレとテンションをチェックしながら運用していこうかと思います。
ということで、Mavic KSYRIUM Equipe Sを中華スポークで修理してみました。
Mavic KSYRIUM Equipe Sは、ニップルもスポークも一般的なスポークだったので交換パーツが用意出来ましたが、Mavicのホイールは上位グレードになるほど、ニップル・スポークが専用設計になるので入手が難しくなります。
その意味では、Mavic KSYRIUM Equipe Sを修理できたのはラッキーだったとも言えますね。