ロードバイクのフロントシングル化のメリット・デメリット
Momentum iWant R Claris-Hのアップグレードを悩んでいたら、ロードバイクのフロントシングル化というのを知ったので、メリット・デメリットをまとめてみました。
公開日: 2020.12.15
ロードバイクのフロントシングル化とは?
名前の通りなんですが、フロントクランクのチェーンリングを1枚にすることです。最近はMTBやグラベル界隈などでフロントシングルが流行しているようで、シマノもグラベルコンポには1x11のフロントシングルクランクを用意していますね。
手持ちのMomentum iWant R Claris-Hは、フロントダブルなんですが、インナーからアウターに行くときにたまにチェーン落ちするのと、貧脚で平地ばかり走る自分には、インナーはほぼいらないので、フロント1枚でいいんじゃないか?と思ったのがきっかけです。
現状でもアウターだけで走ってもいいんですけどね、たすき掛けになるので避けてます。
よく言われるフロントシングル化のメリット
よく言われているフロントシングル化のメリットが、
- 変速がシンプル
- チェーン落ちが減る
- 軽量化(チェーンリング、ディレイラーの分)
- 整備が楽
ということです。このうちチェーン落ちが減るためには、ナローワイドのチェーンリングに交換する必要があるようです。
よく言われるフロントシングル化のデメリット
ここは変速コンビネーションが減ることですよね。
現状のクラリスでも2x8の16段変速ですが、仮に1x10速のシングルにしたら6速分選択肢が減ります。とはいえ、2x8の場合でもインナーとアウターでギア比が被っている部分が多いにあるので、ヒルクライムでなければ困らなそうな気もします。(1x8じゃ流石に狭いかもしれませんが)
地味に大きいフロントシングル化のコスパ
実際に自分で調べてみて思ったのは、フロントシングル化の最大のメリットはコスパなんではないかと思っています。
自分のMomentum iWant R Claris-Hから、10速くらいの上位グレードコンポを組み替えるとなると、
- STIレバー
- クランクセット
- BB
- FD
- RD
- スプロケット
- ホイール
- チェーン
ほぼ全部取替えです。数万の出費と特殊工具が必須ですね。
しかし、フロントシングルとなると、
- STIレバー
- RD
- スプロケット
- ホイール
- チェーン
の交換だけでも行けるようで、特殊工具もコッタレス抜きとスプロケットリムーバーくらいで済みます。
クランクセット+BBの交換は大作業な上に特殊工具も必要なため、ここがネックでアップグレードを悩んでいたんですが、シングル化すればここのコストがグッと下がります。イメージとしては、工具も含めて1.5万くらいのコストダウンでしょうか。
1.5万円あれば、1世代新しいコンポにしたり、一つ上のグレードにすることも可能なので、貧乏性の自分にはメリットしか感じません。
段数調整したいなら、チェーンリングとスプロケ交換でいけない?
フロントシングルのデメリットは、段数が減ることでギア比が狭くなることですが、ここはぶっちゃけスプロケ交換で行ける気もします。
ロードバイクはリアもクイックリリースなので、スプロケの交換は大変じゃないです(ディレイラーの調整はありますが)。しかも、スプロケは3000円くらいで売っているので、普段はワイドレシオで乗って、ヒルクライムの時だけクロスレシオにしてもいい気がしますよね。
もしくはチェーンリングだけバツっと変えてもいいのかもしれません。
ロードバイクのフロントシングル化、調べてみるとメリットしか感じなくてだんだんやりたくなってきました。
普段走る時も、ギアの組み合わせは8種類くらいしか使ってないので、自分はシングルでも行けそうな気がします。