ロードバイク

自転車の海外通販を使う前に知っておきたい、買うべきもの・避けるべきもの

年末年始になるとブラックフライデーやサイバーマンデーで自転車の海外通販でも安くなります。今回は、自転車の海外通販を使う前に知っておきたい、買うべきもの・避けるべきものをまとめました。

公開日: 2021.11.17

新品でも日本の中古ばりに安い自転車の海外通販

自転車用品は、ホイールやフレームなどが高いのは当然ですが、ウェアや小物でも日本で買うと結構いい値段がします。ところが、海外通販サイトをみてみると、かなり安い価格で販売されています。中には、日本で買ったら中古くらいの値段の製品もあります。

有名メーカー品が格安で手に入るWiggle、CRCなどのヨーロッパ系自転車通販サイト、最近では、なんでもとにかく安いけど品質がアレな中華系のAliexpressも人気ですね。

実は罠も多いのが海外通販

海外通販では日本の常識が通用しません。

カスタマーサポートの返信が遅かったり返事を放置されたり、空輸なのに段ボールの梱包をしっかりテープで閉じてなかったり、大きな段ボールにスカスカの中身で送ってきて中で破損していたり、なんてことは日常茶飯事です。

自転車に限らず、海外通販を使う場合は「こうしたトラブルはかなりの確率である」「トラブルがなかった方がラッキー」と思っておくと良いでしょう。

知れば納得。日本で買うと高い理由

海外メーカーの自転車パーツを日本で買うとなると、正規代理店を通すのがほとんどで、正規代理店の利鞘の分、価格は上がります。

しかし、正規代理店も何もしないで利益をチューチュー擦っているわけではなく、製品の輸送トラブル、不具合、サポートなどのコストを換算して価格に反映させます。海外通販が安いのは、こうした代理店のコスト(&利益)が乗っていないからなのです。

不具合も自分で出来るから問題なしという人は良いですが、世の中そういう人ばかりではありません。そう考えると、日本の値段が高いのもある程度は納得できます。

自転車の海外通販で買うべきもの

では、自転車の海外通販で買うべきものはどんなものなのでしょうか?それは3つの条件があります。

  1. 日本で買うよりも大幅に安い
  2. ある程度、故障や破損があっても問題ない
  3. 送料込みで16,666円以内

まず(1)ですが、先程書いた通り、海外通販を使うとリスクは自分持ちになるので、リスクの分のリターンがないと意味がありません。

(2)については、海外に限らず通販では一定確率で不良品に当たります。これは0には出来ないので、不具合の確率が低く、当たってしまったとしても問題ないアイテムを選ぶようにします。

自転車系なら、タイヤなどのゴム製品、ウェアなどの布製品、ハンドルなどの金属製品、ボトルなどのプラスチック製品の、構造が単純なアイテムは不具合が起こりにくく、不具合があっても問題が少ない(我慢すれば使える)ことが多いので買うべきものにあたります。

(3)については輸入消費税の問題です。日本では個人で海外から買う場合は個人輸入扱いになりますが、輸入時には関税と消費税を支払う義務があります。

しかし、個人輸入の場合、送料込みで16,666円未満であれば免税措置があります。これを超えると購入額の6%の消費税(価格の60%の消費税10%)と、関税がかかります。

ここは意外とポイントで、日本国内との差額が10%くらいしかない場合、16,666円を超えると消費税で差額がほぼなくなり、リスクだけが高くなるのでメリットがほぼ消えてしまうのです。

自転車の海外通販で避けるべきもの

一方で、避けるべきアイテムは買うべきアイテムの反対です。

  1. 日本国内価格との差が少ないもの
  2. 少しでも不具合があると大きな問題になるもの
  3. 送料込みで16,666円以上のもの

(1)は価格差が少ないなら、不具合リスクを考えたら日本国内で買った方が安全です。Amazonなどの大手通販サイトや、ワイズロードなどの大手自転車小売店なら、サポートも万全です。感覚的には、国内価格との差が20%未満かつ数千円程度なら、国内で買った方が良いと思います。

(2)については実は一番重要で、ホイール、サイコン、ローラー台などの「ちょっとでも不具合があると、使用に問題が出る、もしくは全く使えなくなる」アイテムは、不具合がなければ良いですが、不具合に当たったら最悪です。

不具合が発生しても、Wiggleなどの大手サイトならサポートはしっかりしていることが多いですが、返品のために国際配送で送ったり、レシートを控えておいたりと、やり取りだけでも相当疲弊します。中には返金してもらうまでに半年かかったなんてケースもあるほどです。

(3)については、買うべきもので書いた通り、(1)の国内価格との差額が減ってしまうためです。

自転車の海外通販で買うべきもの・避けるべきものまとめ

買うべきもの避けるべきもの
ウェア
シューズ
ボトル
タイヤ
ハンドル
ホイール
サイコン
STIレバー
ローラー台