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Hackintoshを組むかどうかの個人的な判断基準

Mac実機を買うか、それともHackintoshを組むか・・・。と悩んでいる方へ、Hackintoshを組むかを決める個人的な判断基準をご紹介します。

公開日: 2021.4.25

大前提として実機Macを買うのがベスト

macOSはAppleのMacシリーズ専用のOSです。

Mac実機に最適化されているだけでなく、Hackintoshでは実現できないTouch IDなどの優れた機能も搭載しています。ですので、macOS搭載PCが欲しいのであれば、まず最初に実機のMacを新品・中古から選ぶのがベストです。

実機のMacであればHackintoshのようなトラブルもありませんし、何か不具合があればAppleの手厚いサポートも受けられます。

実機Macは値段は高いですが、それだけの価値があるということです。

それでもHackintoshのが良いケース

実機Macで欲しいスペックが実現できない場合

Hackintoshを組みたいという人の多くがこのケースではないでしょうか。

現行のMacは、デスクトップでは、

  1. Mac Pro(プロユース)
  2. iMac(オールインワン)
  3. Mac mini(エントリー)

という3つのラインアップですが、ミドルレンジで自由に組み替えができるデスクトップMacのラインアップは不足しています。特に、新Mac Proは新品で60万円以上と、簡単に手が出せる価格ではありませんので「20万円未満である程度のスペックのマシンが欲しい」というニーズには対応ができていないとも言えます。

実際にHackintosh界隈でも、「Mac miniよりは高性能がいいけど、Mac Proほど高いマシンは不要」という人がHackintoshを組むということが多いように思えます。

今持っている資産(パーツ)を流用したい場合

自作PCを持っていて、新たにMacを買うよりも今あるパーツでmacOSを使いたいというケースもあるかと思います。そうした場合は、Hackintoshにすることで、自作PCのパーツを流用して格安でmacOSを使えるようになります。

特に、ATX電源やメモリなどの流用可能なPCパーツを持っている方は、比較的Hackintoshのハードルは低いでしょう。

性能のコスパが良い時

Macは高いからHackintoshを組む!という人も多くいます。実機のデスクトップMacは安いMac miniでも10万円台からと消して安くありません。

一方で、Hackintoshの場合は、全て新品で揃えても5万円くらいで組めることもあるので、初期投資としては安く上がります。

Macの場合、ブランド価値が高いからか、中古でも値下がりがすづらく、手が出しやすい型落ちの中古Mac Proや中古Mac miniは、中古価格の割りにコスパが低いというのもHackintoshユーザーを産む一つの要因でしょう。

性能コスパをしっかりとチェックしよう

Hackintoshを組む際は、性能コスパをしっかり確認しましょう。個人的に行っているコスパチェックはGeekBenchの100点あたりのコストです。

例えば、Mac mini 2018 Core i5モデルのGeekBenchスコアは、シングルが999、マルチが4664です。Mac miniのCore i5モデルは新品で124,080円ですので、シングルが100ポイントあたり12,400円、マルチが2,700円です。

一方で、今回自分が組んだHackintoshは、総額33,500円でシングル989、マルチ3458なので、シングルが100ポイントあたり3,350円、マルチが985円です。新品Macと比べてGeekbenchの100ポイントあたりコストは1/3から1/4ほどになっています。

「コストは関係なしに好きなスペックで組みたい」というのであれば問題ないのですが、コスパも気にするのであれば、ベンチマークスコア単価でコスパを計算すると良いかと思います。


Mac実機を買うか、Hackintoshを組むかどうかの個人的な判断基準についてまとめました。

ただ楽しくてHackintoshに挑戦している部分もありますが、やはりPCは使ってナンボなのでコスパも大事ですよね。もし、Hackintoshを組むか悩んでいる方がいたら参考になれば幸いです。