ロードバイク

Goodyear Connector Ulitimate A/T グラベルタイヤのチューブレスレビュー

グラベルロードにGoodyearの「Connector Ulitimate A/T」と言うグラベルタイヤをチューブレスで装着してみたのでレビューします。

公開日: 2023.1.8

Goodyear Connector Ulitimate A/Tのスペックと価格

Goodyear Connector Ulitimate A/Tはグラベル向けのタイヤで、セミスリックに近い見た目ですが、センターライン部分もブロックなのでセミブロックという感じでしょうか。

今回購入したのは700x40Cモデルで、海外通販でツインパックが7000円でした。日本国内では並行輸入品が1本で1.6万くらいが相場のようです。

重量は460gほどと、1本でロードタイヤの前後くらいの重量がありますが、40Cのグラベルタイヤかつチューブレスと考えたら軽い方ではないでしょうか。似たところで言うと、PanaracerのGravel King SKですが、あちらも7000x38Cで430gなので同等と考えて良いかもしれません。

チューブレス運用してみた

もともとグラベルロードには、ParanacerのGravelkingのチューブレス・レディモデルをチューブド運用していたのですが、グラベルならチューブレスに挑戦してみたいなと思って試してみたところ、ホイール(Bontoreger Paradigm SL Disc)との相性が悪く、フロアポンプではビードが上がりませんでした。

ブースターの購入も検討したのですが、装着した時点で手で簡単にはめられるほどスカスカだったので、相性が悪いと判断。

予備で買っておいたGoodyear Connector Ulitimate A/Tを試してみたらチューブレス運用が出来ました。

装着作業の具合

Goodyear Connector Ulitimate A/Tはロードタイヤと比較すると分厚くて硬いので、手だけで嵌めるのは無理なレベルでした。タイヤレバーを使えば普通にはめられました。硬いけど、全然無理と言うレベルではないと言う感じでしょうか。

タイヤレバーは、チューブレスユーザーの中で評価が高い、シュワルベのタイヤレバーを使いました。リムにフックできる点が評価されるレバーですが、レバー自体が薄くフラットになっているので、リムやチューブレステープ(今回の場合はBontoregerのチューブレス・リム・ストリップ)を傷つけないので作業がしやすいです。

はめた時点で、Gravelkingとは全く違うフィット感(キツキツ感)で、これはビード上げも行けそうだなと思いました。

ビード上げ

さて、チューブレスの鬼門とも言われるビード上げ。Gravelkingではシューシュー空気が抜けてビードが上がる気配が全くありませんでしたが、Goodyear Connector Ulitimate A/Tにしたところ、フロアポンプで簡単にビードが上がりました。

ただ、最初は硬かったのか、規定空気圧の上限である58PSIギリギリまで空気圧をあげないとビードが上がってくれませんでした。

ちなみに、シーラントを入れる前の段階ですが、この状態で一晩置いても空気がほとんど漏れず、チューブレス・レディの組み合わせなのに、チューブレス状態で運用できてしまっています。試しに後輪はチューブレスのまま、前輪はシーラントを入れてチューブレス・レディにして運用しています(後日両方シーラントを入れると思います)。

シーラントはStan's NotubeのノーマルシーラントをStan'sの規定量の下限である60CC入れました。エア漏れ感がないので、感覚的には40CCくらいでも良さそうな気がします。

なお、空気圧は35PSIくらいと、チューブレスとしてはやや高めで設定しています。ここは色々試しながら下げていこうかと思っています。

Goodyear Connector Ulitimate A/T 走行感レビュー

近所を5kmほど走っただけですが、簡単にレビューを。

前のタイヤはGravelking 700x35C(310g + チューブ90g)、普段のサイクリングはカーボンロードで700x25Cのチューブラー(320g)を使っているのでそちらとの比較です。

重さ

まず重量ですが、さすがに1本460gもあるので重量的には重くなりますが、チューブがないので実質100gも重くなっていないので重さはあまり感じませんでした。

Bontoreger Paradigm SL Discが前後で1,800gの重量級ホイール(とはいえ完成車付属としては軽い方)なので、グラベルタイヤを取り付けるとかなりの重さになりますが、軽く走った感じでは「うわ、重い」と言う感じではありません。ただ、25Cのチューブラーと比較すると流石に重いです。

あとは、100kmくらいのロングライドになってくると、100gほど(チューブラーと比較して200gほど)の重量アップは、疲れの面で出てくるかもしれません。チューブレスの低圧だと振動による疲れが減るらしいので、そこと相殺くらいになってくれたら御の字かなと思っています。

転がり抵抗

Goodyear Connector Ulitimate A/Tはセンター部分のブロックが詰まったレイアウトになっていて、スリックに似たレイアウトなので、転がり抵抗が重いとは感じませんでした。スリックのGravelking 35Cと比較しても少し劣るかなぁくらいの転がり抵抗です。

ただ、舗装路を走行するとセンターラインのブロックは減りが早そうです。この辺りはグラベルタイヤの宿命ですね。今回は安く買えているので良いですが、1本5,000円を超えてくると、コスパが気になります。

グリップ感

グリップ感はかなりあって、低速で段差に乗り上げても滑る感じが全くありません。がっちり乗っかってくれます。コーナリングのグリップ感も非常によくて、考えられたレイアウトなんだなと感じました。

まだグラベルは走っていないので、今度試してみようかと思います。

総括

安いからと言う理由で買ったGoodyear Connector Ulitimate A/Tですが、使ってみたところかなり満足度が高いタイヤでした。2本セットで7,000円という価格を考えたら、チューブレスタイヤとしては驚異的なコスパです。

何よりも、しっかりとしたブロックパターンなのに舗装路でもそれなりの転がりの軽さがあるのはグラベルタイヤとしてはポイントが高いかと思います。

あとはブロックの消耗がどれくらいかですね。Gravel King SKとかは舗装路を走るとすぐにすり減ってしまうらしいので、それよりかは持って欲しいです。