Vittoria Competition ラテックス インナーチューブのレビュー
GravelKing 35Cのチューブド運用のためにVittoriaのCompetition ラテックス インナーチューブを使ってみたのでレビューします。
公開日: 2022.10.31
ラテックスチューブとブチルチューブの違い
ラテックスチューブとブチルチューブの違いは、ラテックスチューブの方が軽くて転がり抵抗が低い、耐パンク性能が高いとされています。
今回は、短期間の使用だったため、耐パンク性能についてはわかりませんが、主に使用感についてレビューしたいと思います。
使用環境
使用したのは、新しく組んだグラベルロードで、ホイールはディスクアルミのリム内幅20mm、タイヤはPanaracerのGravelKing 35Cで使いました。35Cタイヤなので、チューブは30-38mmの太めのサイズです。
GravelKing 35Cはチューブレスタイヤですが、 Vittoria Competition ラテックス インナーチューブを入れての使用で全く問題ありません。
Vittoria Competition ラテックス インナーチューブのよかった点
Vittoria Competition ラテックス インナーチューブを使ってよかったのは、まずは重量。ブチルチューブでこのサイズだと、軽量モデルでも100gほど、重いやつなら200gオーバーがほとんどですが、Vittoria Competition ラテックス インナーチューブは実測で90gほど。重量的にはシーラントとほぼ同じです。
GravelKing 35Cも軽量なタイヤで一本310gしかないので、チューブも含めて400gで35Cという太いタイヤを運用できています。400gというと、25Cのエントリタイヤ+ブチルチューブくらいの重量ですから、いかに軽量化ができているかがわかります。
値段的には1本1,200円ほどで買うことが出来たので、ブチルよりかは高いですが、軽量化という点も考えるとコスパもよかったです。
Vittoria Competition ラテックス インナーチューブの微妙な点
これはVittoria Competition ラテックス インナーチューブの特性というよりかは、ラテックスチューブの特性ですが、空気がよく抜けます。一晩たつと20PSIくらい落ちることもあるので、ライド前に毎回空気を入れる必要があります。
今回組んだグラベルロードは普段乗り用ではないので問題ないですが、普段乗りでラテックスを使うと、毎日空気入れ作業が発生するのでおすすめできません。
あとは、チューブパウダーが大量に塗ってあって、組み付け時にどうしてもタイヤが汚れます。ここは仕方ないところですが、気になる方もいるかもしれません。
ブチルとラテックスで走りは違う?
実際走ってみてですが、GravelKing 35Cをブチルチューブで走ったことがないため、差は大きくわかりません。走りは28Cロードタイヤのように軽いですが、これがGravelKingの特性なのか、チューブの品質なのかは未知数です。
ただ、グラベルロードのように太いタイヤをチューブドで運用する際は、軽いチューブというのは正義だなと思いました。
グラベルロードバイクはどうしても車体重量が重いのでどこかで軽量化をしなくてはいけないですが、ワイドリムホイールに太いタイヤだと軽量化に限界があります。
その意味では、90gほどで運用できるラテックスチューブは強みではないでしょうか。