ロードバイク

ロード向け最安コンポ・ターニーはダメなのか?

ロード向け最安コンポ・ターニー。ダメだダメと言われますが、実際にターニー車を試乗する機会があったので、実際にターニー車はダメなのかをまとめました。

公開日: 2020.12.8

ターニーがダメと言われる理由と実際

リアホイールがボスフリー => カセットもあります

確かにターニーグレードのロードバイクでは7速のボスフリースプロケットを採用することが多くなっていますが、実はフリーカセットの7速もあります。実際、自分が試乗したロードバイクも7速のカセットでした。ですので、必ずしもボスフリーとは限りません。

上位互換という意味では、一つ上のクラリス・グレードだと10速度まで対応しているので、対応幅が広いというメリットはあります。7速用のホイールは7速にしか対応しないため、上位グレードにアップグレードするのであればどのみちフリーカセットでもホイール(もしくはハブ)の交換は必要です。

ただ、9速、10速にするということは、SORA以上旧式105までの上位グレードにするということなので、それなりのコストがかかります。そこまでアップグレードをするのに、8速用のホイールを装備し続けるというのもナンセンスな気もします。どのみちアップグレードするなら、ターニーでも同じです。

STIレバーがシングルじゃない => 意外と使いやすい

クラリス以上のSTIレバーは、シングルレバーが標準ですが、ターニーはブレーキレバーとブラケットの横のボタンでシフトチェンジをします。

シングルレバーよりも操作が悪いように感じますが、ブラケットポジションがメインの人にはむしろ操作しやすいかもしれません。その意味では、初心者には良いSTIレバーとも言えます。

ただし、下ハンドルポジションになるとシフトアップが出来ない(困難)ので、レースなどで上位グレードのロードバイクよりも不利なのは確かです。自分はレースに出ませんが。

重い => 原因はコンポだけではない

これは事実でしょう。自分が試乗したターニーロードバイクも11.2kgでした。

ただ、ターニー車の「コンポ」で見ると、重いのはクランク周りだけでしょう。STIレバーやスプロケットの重量差なんて1kgもありません。

ロードバイクの重量の大半は、フレーム・フォークとホイール・タイヤが占めていますので、そちらを軽量化すれば(フレームを変えたら別のロードバイクですが、、、)、ターニー車でも9kgぐらいまでは軽量化出来ると思います。

ただ、現状の上位グレードがフロント2速で、今後リアが12速になったらフロントシングル化までされるのではないか言われるくらいですから、重いフロント3速をわざわざ使い意味はないと言えばありません。

性能が低い => 上位と比べればね

ターニーは、コンポの質が低いと言われますが、普通に乗る分には問題ありません。自分の乗車した時は、直前にアルテグラグレードのTrekのロードバイクを試乗していたので、グレードの差ははっきりと感じましたね。主に回転周りが全くものが違います。スーって感じです。

ただ、アルテグラは最上位デュラエースの次で上から2番目のグレードですから、値段を考えたら比較すること自体が間違いでしょう。

ターニーでも、しっかりとしたプロの整備士さんが本気で整備すれば、アルテグラレベルではないですが、しっかりした品質はあるはずです。(安いロードバイクは「とりあえず乗れる整備しかされない」という噂はありますが)

結論:ターニーは「すごくはない」が「ダメでもない」

実際に試乗してみて思ったのは、クラリス、SORAくらいのグレードとの差は思ったより感じないということです。アルテグラはぶっちゃ別物というか「本当にすごいロードバイクとはこれだ!」という感じで、同じ自転車とは思えないくらいで感動しましたが、値段が10倍くらいしますからね。仕方ないのではないでしょうか。

だからといって、ターニー車がダメとは言えないと思います。少なくとも普通のママチャリやミニベロよりは性能があるんですから、最低限の性能はあると感じました。

ただし、ターニー車は、ホイール、ブレーキ、タイヤ、クランクあたりに性能がよくないものが装備されているので、そこについては乗り込むなら交換が必要かもしれませんね。