ロードバイク

グラベルキング(無印)チューブレスモデル35C、チューブド運用短期インプレ

グラベルキング(無印)チューブレスモデルの35Cをチューブド運用で短期間使ってみたので軽くインプレをしました。

公開日: 2022.10.26

グラベルキング(無印)チューブレスモデル35Cを選んだ理由

グラベルロードを組んで、最初は家にあったコンチネンタルのULTRA SPORT3・25Cをつけてたんですが、45Cが入るクリアランスで細い25C(2cmも小さい!)だと不恰好だったので、せっかくだから人気のグラベルキングを使ってみたいと思って急遽購入しました。

グラベルロードは、普段乗りはスリック、グラベルに入るときはセミスリック、自転車キャンプなどの時はブロックと決めていて、今回は普段乗りということでスリックのグラベルキング(無印)をチョイス。グラベルキングは32C以上はチューブレスなので、自然とチューブレスになった感じです。

同じグラベルキングならSS(セミスリックモデル)が人気のようですが、ブロックが比較的すぐにすり減ってしまうらしいと。グラキンはスポーツ自転車タイヤとしては安いタイヤですが、前後で考えるとそんなに安い買い物ではないので、耐久性が低いのはNG。

ということで、グラベルキング(無印)チューブレスモデル35Cになったわけです。

チューブレスにしたいなとも思うんですが、チューブレスは普段乗りで使うにはちょっと不安が残ります。しかも、一度チューブレスでつけるとシーラントの清掃などが手間なので、まずはチューブドで運用することにしました。

グラベルキング(無印)チューブレスモデル35Cの短期運用インプレ

さて、グラベルキング(無印)チューブレスモデル・35Cサイズを使って3週間ほどで、まだまだ性能を探っている部分もありますが、ここからはインプレを。

転がり抵抗は「あれ?重くない?」

まず、転がり抵抗ですが、他のグラベルタイヤと比較していないので、あくまでロードタイヤとの比較になりますが、第一感想が「あれ、重くないな?」という感じでした。

メインバイクはコンチネンタルのSprinter Gatorskin(チューブラー)の25mmなんですが、そちらと比較すると1cmも太さが違いますし重さも100g近く重いので、流石に「同じくらい」ということはありません。

ただ、同じアルミロードのMomentumではGoodyearのエントリークリンチャータイヤ「Eagle sport(1本2,200円と激安)」の28Cを使っているのですが、それと比較すると太いグラベルキング(無印)の方が明らかに軽い気がします。

実際の走行した感じだと、全く踏まないローケイデンスなポタリングでも放っておけば時速25kmくらい、少しケイデンスをあげると時速28kmくらい、踏まずにケイデンス85くらい(自分の好きなケイデンス)にしても重さを感じずに時速30km巡航が出来ました。

メインバイクでは「軽く回しても時速35km」という感じなのですが、あちらはカーボンフレームにカーボンフォーク、アルテのクランク、重量も7.6kgしかないので、そもそも同じにはなりえません。

いつも使う500mくらいの坂道の下りでは、全く踏まずに時速40kmくらい出ていて、メインバイクの時と時速で3kmくらいしか変わりませんでした。これは車体が重いからという可能性もあります。

そう考えると、スリックのグラベルキングに関しては、転がり抵抗は低いのではないかと感じました。

「勝手に直進する」くらいのグリップ力

これはグラベルキング(無印)の良さなのか、35Cという太さが要因なのかわかりませんが、初めてタイヤを装着した時に違和感があって、それは「曲がっても自然とハンドルが正面を向く」という感覚でした。

感覚的には、タイヤが進行方向に回復する性能が高く、しっかりハンドルを切らないとタイヤが自然とセンターになる(起きる)というイメージ。もしかしたら、これがグリップ力なのではないかと思っています。

舗装路で走ってみると、左折時のコーナリング時の安定感が全く違います。25Cだとしっかりハンドルを抑えないとフラフラしてしまいますが、グラキン35Cは「手を添える」くらいでスーッとコーナリングが出来ます。

これはロングライドでの疲れに良い影響が出そうです。

衝撃吸収はちょっと微妙?

グラベルタイヤというと「太くて乗り心地が良い」とよく言われますが、チューブドで40PSIくらいで乗った感じは「突き上げや路面の凹凸が響きづらいかなぁ?」くらいでした。フレームとホイールがアルミだからかもしれません。もちろん、それでも乗り心地は良いです。

ただ、グラベルタイヤで予想していた「ちょっとした荒れた路面でも衝撃を感じない」というのはそこまでわかりませんでした。

これはクリンチャーである程度空気圧が高いからかもしれません。今度、チューブレスで35PSIくらいまで落としてインプレしてみたいと思います。

グラベルキング(無印)チューブレスモデル35Cはグラベル向きか?

グラベルキングを買う人のみんながみんなグラベルを走るわけではないと思いますが、グラベルでどれくらい力になるかは気になるところですよね。

自分はまだちょっとしか砂利道を走っていませんが、砂利道に入ってもタイヤに破損は見られないのですし、ある程度グリップはしてくれたので、砂利道は問題ないのではないかと思います。

泥道や獣道のような土の上だと、ちょっとスリップしそうな気がします。

「基本は舗装路だけど、一部未舗装で砂利になっている区間がある」くらいであれば、全然問題ないですが、林道などでぬかるんでいる区間がありそうであれば、SSかSKの方が良い気がします。

グラベルキング(無印)チューブレスモデル35Cは買いか?

舗装路メインで使う分には正直買いだと思います。変にパンク耐性の高いロードタイヤを買うよりもパンク耐性は高さでしょうし、何よりも価格が安い。

ロードタイヤで「やや太めでパンク耐性の高くて転がりも軽い」タイヤを探すと、大体1本6千円オーバーですから、実売で1本4千円台で買うことが出来るグラベルキングはコスパ最強です。

ただ、同じパナレーサーのタイヤでいうと、「最強ロードタイヤ」との評価が多いAgilistには、チューブレスモデルであれば30Cがあるので、そちらを試してみたいですね。値段は1,500円くらい高いですが、重量も軽いですし。