スポーク折れのジャンクMavic KSYRIUM Equipe Sを再生する (1)「現状確認とパーツ探し」
スポーク折れのジャンクMavic Equipe Sを再生する
公開日: 2021.8.12
Mavic KSYRIUM Equipe Sってどんなホイール?
Mavicのアルミホイールの上位モデルであるKSYRIUM(キシリウム)のエントリーモデルのようです。重量が前後で1690g(フロント:770g、リア:920g)と、アルミホイールにしてはまあまあ軽量で、上位モデルと同じエアロスポークを採用しています。定価が68,200円(当時)とMavicにしては安いという感じでしょうか。
Mavic Ksyrium Equipe S 2014 マビック キシリウム エキップ S ブラック
かなり古いモデルですが、現在で言えば、FULCRUMのRacing 5と同等、カンパのZondaよりちょっと下という感じでしょうか。
自分の持っているのは2014年モデルのリアホイールだけで、中古のシマノの鉄下駄ホイールセットを買ったらおまけでジャンクとしてついてきました(なぜかおまけの方が高級品)。ちなみに、重量を測ったら920gとスペック通りでした。
フリー側のスポークが一本折れているからという理由だったんですが、Mavicのスポークは取り寄せしかないようだったので、「いつか修理してみよう」と思ったまま、1年くらい放置していました。
再生できるか?どうやって補修するか?をチェック
折れているスポークはフリー側が1本だけで、リム側はニップルについたままでリム側にいるので、ゆっくりニップルを回してやれば普通に取れます。ハブ側は取れていました。
ということで、スポークだけ入手できれば、再生できそうなのですが、念のため他のパーツもチェックします。
ハブの回転
Mavicのホイールは初めてなのですが、ゴリ感は全くなく、むしろヌルヌルでいつまでも回転するのでかなり驚きました。手回しで3分以上回ってます。すごい。
ハブの回転音も全くしないので、とりあえずハブ自体は問題なさそうです。買った時はグリスアップはしてねと言われたので、一応グリスアップはします。
フリーボディも、試しにシマノのCS-R7000をはめて回転させたところ問題ありませんでした。ラチェット音は大きいですね。静音化したい。。。
リムの歪み
スポークが折れているということは、前のオーナーがスポークが曲がった状態やテンションが均一じゃない状態で走っているかもしれないので、リムの状態を確認します。本当はきちんとした工具を使うべきなんでしょうけど、素人なのでとりあえず目測で。
一本スポークがないので、左右にかなり振れているだけでなく、若干上下にも振れていますが、リムの歪みは素人目には問題なさそうな気がします。テンションでなんとかバランスを取ってみます。
他のニップルの固着
中古ホイールで怖いのがニップルの固着です。折れているスポークだけ直しても、他のニップルが回らなければテンションも上がらないし振れも取れません。
ということで、全てのニップルが回るかをチェックします。Mavic KSYRIUM Equipe Sのニップルは#15でした。エアロスポークは本来はホールドする工具がいるんですが、今回はモンキーレンチで代用しました。エアロスポークは面倒ですね。。。
結果、全てのニップルが固着していませんでした。ただし、スポークテンションは本当にぐちゃぐちゃ(ユルユルのところもあった)だったので、これは工具なしでの調整は厳しいかもしれません。
できなかったら、自転車屋さんにお願いすることにしましょう。
スポーク探し
まず対応するスポークを探すために、同じフリー側のスポークを一本外してスペックを確認します。
確認したところ、
- ストレートスポーク
- エアロスポーク
- 278mm
ということがわかりました。調べてみると、Mavicの型番的には「L12031300」になるようです。
Mavic Ksyrium Equipe S 技術データ | Mavic
同じスポークを探すと、海外サイトで13.40ユーロ、送料が約20ユーロ。一方で、Aliepxressでは大体同じスペック(ネジ側から平面部分までの距離が3mmくらい短い)のニップル付きスポークが10本で10ドルでした。
ただ、Aliexpressの方はおそらくPSR Aero 1432という型番で、スポークの太さが2mm。
Mavic KSYRIUM Equipe Sはニップルが15番ですし、メジャーで見ても2mmよりちょっと足りないなぁくらいなので、おそらく1.8mmと思われます。
どちらにするか悩みます。。。
(2)「スポーク仕入れと交換・調整、そして再生へ」につづく。。。