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HackintoshとApple SiliconとiOSアプリの未来

HackintoshでiOSアプリは動くのか?今後のHakintoshとアプリ(特にiOSアプリ)の関係はどうなるのかについてまとめました。

公開日: 2021.2.4

x86系のCPUを搭載したHackintoshではiOSアプリは動かない

当たり前ですが、x86系のCPUを搭載した環境で、ARM系のアプリは通常は動きません。世間的には、「x86系アプリ => ARMプラントフォーム」を心配することがほとんどで、そこはApple Silicon向けMacにはApple Rosetta2が搭載されることで解決します。

Hackintosh的な目線で見ると、逆向きです。Hackintoshはx86系のCPUを搭載するしかないので、「ARM系(iOS系)アプリ => x86プラントフォーム」という、Rosseta2とは逆方向の考えになりますが、当然ですがこの流れは考慮されていません。

macOSはしばらくx86に対応している

ただ、Hakintoshがすぐ終了かと言われたらそういうことでもなくて、macOS Big SurはIntel CPUをサポートしていますし、これまでのAppleのmacOSサポート期間と、2020年までIntel CPUのMacが発売されていたことから推測すると、 あと5年ほどはIntel CPUもサポートされるでしょう。

アプリで見ると、macOS向けアプリ開発者は、これまで通りに開発しつつiOSにも対応する形をしばらく取るでしょう。Apple Silicon搭載Macの比率が増えてきたら切り替えるのではないでしょうか。

一方で、iOSアプリをユニバーサルにしてiPad OSやmacOSにも対応させる流れは本格化していく運命でしょう。しかし、これがそのままHackintoshの終わりかというとそうでもなくて、なにせ現状iOSアプリがなくても十分にmacOSは使えるプラットフォームですからね。

Hakintoshが楽しめるのはあと2、3年か

今後の流れを考えていくと、Hackintoshが楽しめるのはあと2、3年というところでしょう。5年もすればアプリのエコシステムがARM系で構築されていくようになって、Intel CPUに対応しないアプリが増えてくると思います。

筆者もMac OS X 10.7でRossetaが切り捨てられた時には愕然としましたが、代替アプリを見つけたり、買い換えたりして現在までmacOSユーザーです。

Hackintoshもおそらく5年後くらいには使えなくなるかもしれませんが、PCは5年も持てば十分ですので、その時には洗練されてきたApple Silicon搭載Macに切り替えればいいかなと思っています。

現在のHackintoshがちょうど2年目に入るので、次は来年あたりにこなれてきたRyzenのZen3 CPUあたりでHackintoshを組もうかなと思います。