どこでも言われる「アップグレードはまずはホイールから」
エントリーロードバイクの場合、前後で2kg以上の重いホイールを履いているため、アップグレードするなら「まずはホイールから」というのはどこでも言われることです。
しかし、実際にアップグレードしようと検討すると、意外とサドルとはハンドルとか小物から手を出したくなります。
でも手が出ないのがホイールアップグレード
それでもロードバイク初心者が手が出しにくいのがホイール。何故なのでしょうか。
効果が明らかに出るくらいのホイールは高い問題
エントリークラスから明らかにアップグレード効果を実感できるホイールとなると、300〜400gくらい軽量化する必要があります。そのレンジでいうと、フルクラムのRacing 5とか、カンパニョーロ ゾンダあたりがアップグレードを体感できるホイールと言われますが、どちらも4万円近いホイールです。
エントリーロードバイクの場合車体価格が10万円前後ですから、本体価格の40%ほどのコストをかけてアップグレードする価値があるのか?と迷ってしまう人は多いでしょう。
安いホイールじゃあまり変わらないんじゃないか問題
今度はなるべく安く済ませようとエントリー向けのホイールを探すと、シマノのWH-RS010あたりが人気ですが、前後で1.9kgと結構な重量があります。回転性能などWH-RS010でも十分と言われますが、「今履いているホイールから100gくらいの軽量化で本当によくなるのか?」という疑問は拭えません。
車体変えた方が早いんじゃないか問題
10万くらいのロードバイクはSORA、Tiagraクラスのコンポが搭載していることが多いですが、15万円くらいとなるとコスパが良いメーカーなら105コンポのディスクブレーキを搭載するモデルが視野に入ります。
そうなると「最初からそっち買えばよかったじゃん」となってしまい、「だったら買い換えよう」となるのは当然の結果です。その辺りは、メーカーの価格設定が非常にうまく出来ています。
中古ホイール送料高いよ問題
手軽な価格でホイールをアップグレードするなら、中古のホイールを探すのがコスパが高いので良いのですが、ホイールはサイズが大きいのでどうしても送料が高くなります。
近くに大きめの中古自転車ショップがあれば店舗で買って持ち帰れますが、ロードバイクの中古市場がまだまだ小さいことを考えると、やはり入手ルートとして中古通販は外せません。
また、フリマやオークションの個人から買うと送料込みで安かったりしますが、状態がわからなかったり、ハブにゴリがあったりフレがあったりリスクがあるため、初心者は手が出しにくいでしょう。
こうしてみると、入門ロードバイクユーザーからするとホイールアップグレードは「手を出したくて届きそうなんだけど、微妙に届かない」場所にあると言えます。
そうなると、サドルやハンドル、単品が安く手に入るコンポーネントに手が行くのは当然のことです。送料も安く済みますしね。
そういう場合は、ホイールレンタルを利用するのも良いかもしれません。1週間1万円くらいと高いですが、レンタルするとホイール購入時に値引きしてくれるショップもあるので、意外とお得です。