フロントトリプルを魔改造して普段乗りロードを超乙女ギアにしてみた
普段乗りロードのギア比を軽くするために、クロスバイク用のトリプルクランクを魔改造して超乙女ギアにしてみたのでまとめました。
公開日: 2022.5.26
子供乗せ仕様にしている普段乗りロードバイク
サイクリングに行く時やトレーニングの時は、メインバイクのバラ完Merida一択ですが、カーボンバイクを普段乗りにするのは怖いのと、子供乗せキャリアをつけられない(カーボンは使用不可)なため、普段乗りはMomentum iWant Clarisです。
Momentum iWant Clarisは、フロントが50/34Tのリアが13-26Tという、わりかし古いギア思想です(実際に古いモデル)。
最初はこれでよかったんですが、この1年くらいで子供がグッと成長して、体重が3kgくらいアップした影響で、17kgくらいの子供を乗せて10%を超える坂道を登るのがキツくなってきました。
ただ、リアのクロスレシオなスプロケットは気に入っているので、フロントを小さくして全体のギア比を下げることにしました。
50/34Tより小さいフロントはどれ?
まずフロントが50/34Tというのはコンパクトギアと呼ばれる、すでに乙女ギアです。これより小さいのは、GRXなどにある46/30T、あとはフロントシングルでしょうか。
8段なのでフロントシングルにするとギア比の選択肢が3つくらい減ってしまうので、そこは避けたい。ただ、GRX化をするとなるとBB交換も含めて2万コースです。
家に転がっていたクロスバイクのトリプルクランクを流用する
どうしたものかと悩んでいたら、以前乗っていたクロスバイクのトリプルクランクが部屋に転がっていて、それが50/40/30Tという組み合わせ。アウターを外して、インナーとミドルだけで運用すれば、46/30Tに近いダブルクランクになります。
このトリプルクランク、インナーはPCDが74で、28Tがあればベストなんですが、海外通販などでしか見当たらなかったので、今後のアップグレード候補にしました。
あとの問題は、トリプルとダブルではチェーンリング間の距離が違うので、フロント変速がうまく行かない可能性。ミドルをアウターのところにつけると、フロントダブルよりも距離が離れてしまうので、一旦単純にアウターをとった状態で運用してみることにしました。
トリプルクランクのアウターを外して組み付ける
さて、事前調査は終わったので、組みつけをします。
と言っても、クランクを交換するだけなのですぐに終わる・・・と思ったら!
Momentum iWant Clarisはフロントが直付けタイプなんですが、直付け台座が一番下にしても40Tのチェーンリングのところまで降りてくれません。見た感じ、46〜53Tを想定した範囲になっているようです。そりゃそうですよね。
フロントの高さが合っていないことで起こる弊害としては、
- 変速性能のダウン
- アウター側へのチェーン落ち
というあたり。実際テスト走行時にチェーン落ちは数回しました。このあたりは、アウター時の調整幅をギリギリまでインナー側に寄せて対応するしかありません。可動域的にアウタートリムを殺すことになりますが、普段乗りでアウタートップはあまり使わないのでヨシとします。
変速性能のダウンについては、もともとインナー・ミドル間の距離よりもフロントディレイラーの移動距離の方が長いので、変速性能はあまり良くないので、気にしないことにしました。
テスト走行した感じでは、チェーン落ちだけ対処できれば許容範囲だったので、一旦このまま運用してみます。
超乙女ギアはどうか?
今回は、フロントトリプルをダブル運用する変則超乙女ギアでしたが、街乗り程度ならやはり快適さが違いますね。
普段は常時アウターで、ギア比は1.5〜3.1くらい、時速で15km/hから30km/hくらいですので、街乗りでは十分です。一人乗りの時は「公道で車の流れに乗る速度」から「10%くらいの坂道」まで対応できますし、子供が乗っていても5%未満の坂ならアウターだけで対処可能です。
子供を乗せて5%を超えるような坂道を登る時は、インナーに落とします。インナー時はアウターの最少ギア比である1.5未満が、
- 1.08
- 1.22
- 1.33
- 1.47
と4つ選択肢が広がるので、やはり1近いギア比が4つくらいあると坂道の選択肢が違います。自宅は「XX台」とつく場所で、一瞬15%くらいの坂道が登場してたりするので・・・。
特に、子供を乗せていると長いダンシングができないので、シッティングのみで17kgの子供を乗せて10%を超える坂を登るとなると、ギア比1があるのは嬉しいです。