ロードバイク

Bontrager Paradigm SL チューブド&チューブレス運用レビュー

中古で買ったBontrager Paradigm SLホイールをチューブド&チューブレス運用してみたのでレビューします。

公開日: 2023.1.23

Bontrager Paradigm SLとは?

BontragerのParadigm SLは、TrekのロードバイクDomane SLシリーズのDomane SL5 Gen 3完成車に標準搭載されていたホイールのようです。シマノのセンターロック式ディスクホイールで、21mmのワイドリムでチューブレス・レディ対応です。

重量はカタログスペックでは1.9kgほどのようですが、自分が買った中古ホイールは実測で、1,870gでした。なお、中古で買った状態で、チューブレス化に必要な、チューブレス・リム・ストラップは貼り付けた状態だったのでお得でした。

今回、チューブド運用とチューブレス運用の両方を試してみたのでレビューします。

Bontrager Paradigm SLのレビュー

Bontrager Paradigm SLをチューブド

まずは普通にチューブドで運用してみました。タイヤはPanaracerのGravelKingチューブレスとVittoriaのラテックスチューブです。

回転は非常にスムーズで、重さもそこまで感じません。もちろんカーボンホイールと比較すると重いですが、速さを求めなければ普通に時速30km巡行も出来ます。完成車のホイールは鉄下駄と言われますが、良い方の鉄下駄な感じです。

一点だけ、これは自分の買った個体だと思いますが、スポーツテンションがゆるゆるで剛性感がないどころかバネ感がありました。また、一部のスポーツはテンションが下がりすぎて、走行中にスポーク同士が擦れて異音がなっていたので、テンションを高めて対応しました。

ラチェットはシマノよりかはうるさいですが、比較的おとなしいイメージです。

Bontrager Paradigm SLをチューブレス化

続いて、Bontrager Paradigm SLをチューブレス化して運用した場合のレビュです。

まず、純正のチューブレス・リム・ストラップですが、こいつはなかなか優秀で、チューブレステープのように破れたりずれたりする心配がないので、チューブレスのインストールが非常に楽です。

なお、チューブレスバルブは色々試しましたが、やはりBontrager純正のレクタングル・チューブレス・バルブが一番トラブルなくチューブレス化が出来ました。1本1,600円もしますが、Bontragerのチューブレス・リム・ストラップと使うなら必須です。

ただ、リムはやや小さめなのか、PanaracerのGravelKingはフロアポンプでビードが上がりませんでした。現在は、GoodyearのConnector Connector Ulitimate A/Tを装着していますが、こちらはチューブレス・レディどころか、シーラントを入れない完全チューブレスでも運用出来てしまっています。

チューブレス化が出来ているので、タイヤにクッション性を生み出せるので、ホイールのクッション性は必要ないため、スポークテンションはギリギリまで攻めてもいいかなと思っています。その方が走りがクイックになって、舗装路が楽になるはずです。

舗装路では40PSIくらいの少しチューブレスとしては高めの空気圧でロードバイクっぽくキビキビと走って、グラベルに入ったら30PSIくらいまで空気圧を下げてクッション性を生む、という運用をすれば、オールラウンドなホイールとして重宝しそうです。

全体としてバランスが良いチューブレスホイールだが、ちょっと重い・・・

Bontrager Paradigm SLはハブの回転性能も非常に良く、チューブレス・レディまで対応する万能ホイールでした。

自分は中古で送料込み1万円で購入したので激安でしたが、中古で1万円くらいで2kg近いディスクホイールを買うなら、少し高くてもBontrager Paradigm SLを買う方が使い勝手は良い気がします。

Bontrager Paradigm SLの難点は1.9kg近い重量。ここは完成車付属のホイールに理想を求めてはいけないですが、タイヤが重いグラベルロードバイクで使うとなると、せめて1.7kgは切りたいところです。