ロードバイク

グラベルロードバイクをバラ完したので感想まとめ

普段乗り、ツーリング、輪行用にグラベルロードバイクをバラ完したので、組んでみた感想やパーツ選びで考えたことなどをまとめました。

公開日: 2022.10.25

完成車ではなくバラ完にした理由

これは単純に、

  1. 完成車の価格高騰
  2. 持っているパーツ資産を使ってコストダウン

というだけですね。最近の完成車は2020年頃と比較すると30%くらい値上がりしていて、さらに最近の円安ですから、今は完成車は買い時じゃないですよね。

あと、すでに自分で2台バラ完をしているので、バラ完が楽しいからってのもあります。

バラ完はパーツも自分色、組むのも自分色になるのでプラモデル感覚で自分は好きです。

狙ったところ

日本、特に都内に住んでいると、グラベルなんてほとんどありません。じゃあ、普通にロードバイクでいいじゃんというところなんですが、メインのロードがカーボンなので扱いに慎重にする必要があるのが唯一の不満でした。

そこで、「頑丈なロードが欲しい」と思ったのがスタートでした。どうせ頑丈にするなら、悪路でも対応できるバイクにしようと。グラベルにすることでMTBほどじゃないですが「高い走破性」が得られます。

普通にサイクリングも楽しみたいし、輪行で気軽にいろんなところに走りに行きたいし、自転車キャンプもやってみたい。そんな願望を実現できるのがグラベルロードかなと思ったからです。

そこから、狙いを「どんなところでも、どんなことがあっても走り切れるバイク」をコンセプトにパーツ選定をしました。

グラベルロードバイク用のパーツ選定

グラベル用フレーム選びは慎重に

まずバイクの基本となるフレームはアルミで選びました。

カーボンフレームも最近の製品は十分強いんですが、輪行で誰かにぶつけられたり駐輪場で強靭な鉄自転車にぶつけられたりすることを考えて、単点へのダメージに強いことを優先しました。

これは実際に組んでみてから思ったのですが、グラベルロードバイクのバラ完でもっとも気をつけなきゃいけないのはフレーム選びです。

ジオメトリから来るライドポジション的な問題もありますが、一番はタイヤクリアランス。狭すぎるとグラベルタイヤを装着できないし、広すぎると細めのロードタイヤを装着すると不恰好になります。

「自分の組みたいのバイクは、グラベルじゃなくてエンデュランス系のフレームがベストなんだ」と気づいたのは、完成した後だったのはここだけの話です。

ホイールは安くて頑丈なものをチョイス

フレームと同じ理由でホイールもアルミのディスクホイールをチョイス。

こちらはディスクホイールを持っていなかったので、エンデュランス系完成車落ちの完組みアルミホイールを買いました。チューブレス・レディ化済みで重量が1.9kgくらいと、まあまあなホイールでした。

グラベル用のホイールって、リムの内幅が23mmくらいのスーパーワイドリムホイールが必須と思っていたんですが、最近のホイールはリムの内幅が20mmくらいでも太めのタイヤが履けるようです。

カーボンホイールとかにすれば、1.5kgまでは軽量化が出来るので、今後のアップグレードポイントです。

あとは、乗り心地が変わるみたいなんで650B運用をするかも悩んでます。ホイールセットを変えればバイクを劇的に変えられるのは、ディスク・ロードの楽しさの一つですよね。

舗装路メインなのでタイヤはグラベルキング(無印)の35Cをチョイス

せっかくだからグラベルも走りに行きたいんですが、都内に住んでいるとメインで走る場所は舗装路なので、タイヤは「ほぼ頑丈なロードタイヤ」と呼ばれるパナレーサーのグラベルキング(無印)をチョイス。

細いサイズだとロードと変わらないので35Cのチューブレス・レディモデルにしてみました。「チューブレスタイヤはハマらない」と聞いていましたが、普通に手ではめられましたね。ホイールとタイヤが最近の製品だからかもしれません。

実際の走りですが、ちょっと重い気もしますが、舗装路では走行感はロードとあまり変わりません。とりあえずはチューブドで運用してますが、今度チューブレスも体験してみようと思います。

コンポは「壊れにくく、どこでも修理が出来る」を基本に

コンポについては、「どんなことがあっても走り切れる」という点で、パーツが分厚く頑丈なシマノ・クラリスを中心にセットアップ。

本当はメインバイクが11速なので同じにしたかったのですが、8速チェーンって、シティサイクルで多い6速と共用なので、ほとんどの自転車屋さんで在庫があるってのがポイントでした。旅先でチェーンが切れても、チェーンが入手できるってのは大きいです。

チェーンがぶっとくて切れにくいというのもありますしね。コンポは、ほぼチェーンをベースに決めた感じです。

ただ、クラリスのクランクだけは色味が好きじゃなかったので、クランクだけは105にしてます。105クランクでもクラリスコンポでしっかり変速できてます。

チェーンリングはコンパクト(50/34T)で全体のギア比を下げて、リアをクロスレシオな13-26Tにすることで、8速だけど細かくギアチェンジが出来るセットアップにしています。イメージとしては、2x11からトップ2つ(11T、12T)、ロー2つ(28T、30T)を減らした感じです。

10%を超える坂道になると、ロー28Tは欲しい気もしますが、そこは道によってスプロケを変えて運用しようと思います。

ブレーキは油圧化すると手間もお金もかかるのでワイヤー引きで。TRPのSpyre SLCにしています。

重量について

これは、グラベルロードバイクを組んだ後、この記事を買いている時に知ったのですが、グラベルロードバイク界隈では車体重量9kg未満が軽量になるらしいです。ロードだと、軽量って8kg未満ってイメージですよね。

低価格モデル(15万円未満): 11kg前後 エントリーグレード(20万円台): 10kg台 ミドルグレード(30万円台): 9kg台

重量9kg未満の軽量グラベルロードバイクまとめ

確かに、一時期GAVELが欲しくてスペック表を見て「11kgってルック車?」って思った記憶があります。しかし、8kg台のTREKのCheckpointは100万円もするんですね。。。すごい。

ちなみに、今回組んだグラベルロードバイクは、ペダル込みで重量が9kgジャストくらい。上のサイトによるとミドルグレード(30万円台)ってことになりますね。重量だけですが(笑)。

実際には、ライトなどの保安パーツが入るので、9.5kgくらいじゃないと思います。

グラベルロードバイクのバラ完にかかった費用について

今回自分が組んだグラベルロードは、STIレバーとかスプロケットとかを持っているパーツで使いまわしたので、トータルで15万くらいと安めになってます。

内訳は、

  1. フレーム(10万)
  2. ブレーキ・ローター(1.5万)
  3. ホイール(1万)
  4. クランク・BB(1万)
  5. タイヤ(1万)
  6. チェーン、ワイヤー類(0.5万)

って感じです。こうして見ると、あまりパーツの使い回しが出来てません(汗)。全てのパーツを買い揃えたとしても20万未満じゃないでしょうか。

フレームは海外通販で買ったのですが、円安の影響で高めになってしまっています。国内では中古でも手頃な価格のディスクフレームって流通していないんですよねぇ。ここは一番苦労したかもしれません。

NESTOのGAVELが現行モデルは15万円くらいっぽいので、同じくらいの価格でそこそこ軽いグラベルロードバイクが組めたかなと思います。