ロードバイク

普段乗りのロードバイクなら8速が最高である理由

普段乗りのロードバイクなら8速が最高であるとよく言われる理由を考えてみました。

公開日: 2021.9.29

8速からアップグレードするのはどうか?

自分のサイクリング・トレーニング用のMeridaのカーボンロードは、105の11速になっています。変速数が多いので巡航時の速度調整ができて、しかもローは30Tなのである程度の坂道に対応できます。ただ、こちらは室内保管です。

一方で、普段乗りの自転車は外保管になるので、カバーをかけてしっかりメンテをしたとしてもチェーンやスプロケットは1〜2年くらいで確実に錆びます。

11速のチェーンは3,000円しますし、スプロケも中古でも3,000円以上。これにワイヤーの交換なども入れたら、1年で数千円の出費。普段乗りの自転車には贅沢です。

あと、普段乗りの自転車は基本的には速度を出さないので、細かい速調整も不要です。何よりも頑丈で、ちょっとしたトラブルにも対応できるのが普段乗りのロードに求めるスペックです。

普段乗りなら8速がベストな理由

壊れても8速パーツはほとんどの自転車屋さんでなんとかなる

8速パーツのうち、ライド中に壊れる可能性があるとしたら、

  1. リアディレイラー
  2. チェーン
  3. スプロケット

あたりですが、リアディレイラーとチェーン6速・7速あたりと共用できるので、スポーツ自転車を置いていない普通の自転車屋さんでも入手可能です。しかもチェーンはぶっとくて1,000円くらいと安い。

どこかに出かけてチェーンが切れてホイールに巻き込んでリアディレイラーごとおじゃん、、、みたいなシーンでも、8速なら自転車屋さんまで押していけば復活できます。

耐久性が高い

シマノの変速は、6、7、8速までは「同じ間隔で歯を増やしただけ」なのですが、9速・10速は同じフリーボディのサイズのまま変速数を増やしているためスプロケとチェーンが細くなっています。11速でフリーがやや大きく(1.85mm)なっただけで、12速もロードは11速と同じフリーです。

ということは、変速数が増えていくにつれてチェーンとスプロケはどんどん細くなっていっているので、耐久性が落ちてきているということです。

その点、8速は6速以降のチェーンで一番太くて一番変速数が多いのです。

交換パーツが安い

シマノの現行の8速はエントリークラスに位置付けられているので、交換パーツが安いです。チェーンは1,000円くらい、スプロケも歯を選ばなければ新品で2,000円くらいで買えます。11速の半額以下です。

普段乗りの自転車は、チリも積もればで地味に走行距離が伸びるので(自分の場合は、年間1,000kmくらい)、消耗パーツは数年間持って欲しい。外に置きっぱにするのでクランクやディレイラーも数年でダメになるでしょう。でも、パーツのお金は本気の方(Merida)にかけたい、というのが本音なのです。

となれば、パーツが頑丈な8速というのは理にかなっているわけです。

6速や7速ではダメ?

では、6速や7速ではなくてなぜ8速化というと、ロード向けのパーツがあるのがクラリス(8速)だからです。クラリスも選択肢は広いわけではないですが、7速とかになるとスプロケの選択肢がかなり狭くなってしまいます。

なんとかロードバイクコンポの品質を保ちつつ、頑丈でコスパが高いパーツが欲しいとなると、やはり6速や7速では不満が出てしまうんです。


ということで、こうやって書き出してみると、8速意外といいじゃんという感じですね。まあ、レースレディの105に乗っていても、クラリスに戻ると変速とかで「なんだかなぁ」となるんですが、普段乗りならそこまで気にしないのが良いのかもしれませんね。