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Macからの移住計画 その1 - Chromebook編 -

公開日: 2020.6.30

どうも、勢い余ってChromebookを買ってしまった神崎です。

そう、ここ数年はずっとWindowsから離れてMacユーザーだったのですが、アップルシリコンMacがどうなるのかに備えて一旦他のプラットフォーム移住をしようと思ってたら、記事を書いていたら今すぐ移住したくなって、買ってきてしまいました、Chromebook。

せっかく買ったので、今月いっぱいはChromebookに移住してみよう(ただし、Macbookを手元におきならが、、、)ということで、ログとして残しておきます。

1日目

とりあえず、Chromebookの作法を覚える。基本はブラウザで、アプリっぽいやつも基本はショートカット。本当にブラウザなんだなぁと実感する。

Playストアも使えるけど、スマホビューだし、クリックするとロングタップメニューが出てくるし、使いづらいからとりあえず使わないことにした。

まだまだ必要な作業はMacbookになってしまう。基本的な調べものとか、メールチェックとか、その辺はChromebookにした。

移住率:20%くらい。

気づいたこと

  • スマホのUIとパソコンのUIって根本的に違う
  • ChromebookはChromeブラウザOSだっ(当たり前)
  • Macに戻りたい

2日目

昨日寝る前に調べていたら、Linuxをインストールができるらしい。Linuxって昔サーバーで触ったCentOSとVAIO type Pに入れたUbuntu 12.04以来。

ChromebookのLinuxは、設定画面から「Linux(ベータ)」でインストールすればできる。Linux環境ができると「ターミナル」というアプリが勝手にインストールされる。た、たーみなる(「yum ~~~~」ってやってPHPが動かなくなったイメージしかない。)。。。

ただ、さらに調べてみたところ、どうやらChromebookで使うLinuxアプリは.exeみたいなインストーラーから追加できるっぽいので試す。試しに入れたのがMacでもメインで使ってるAtomエディタ。

インストールは長いけど普通に起動。おお、これは普通にAtomだ。これなら、Chromebookも使えるかもしれない。。。

ということで、ブラウザ系に続いてエディタ作業もChromebookに概ね移住した。

移住率:40%くらい。

気づいたこと

  • やっぱアプリって落ち着くよね
  • ターミナル怖い
  • Macに戻りたい

3日目

そろそろ画像編集系とか、デザインツールとかも移住させてみよう!ということでPhotoshopをインストール、、、、できるわけない(当たり前)。そもそも持ってるのMac版だし。

仕方ないからPlayストアで代替アプリを探すが、どれも「フォトコラージュ系」しかなく、画像編集アプリじゃない。Androidなんてそんなもんか。

画像編集系は闇が深そうだったので、デザインツール・figmaを使ってみる。当たり前だけど、ブラウザからだよね。でも、意外とfigmaはブラウザでも快適。ちょっと違和感あるけど。

そうそう、昨日は単純な修正作業だけだったエディタ作業、今度はWordpressサイトのテーマ修正とかをローカルでやってみる!

「ローカルWordpressどこ?」。

Macでは「Local (by flywheel)」というアプリでローカルWordpressを構築してたけど、当然Chromebookには対応していない。

ここも自分的な闇が深そうだったので一旦保留。

今日は仕事の休み時間をほぼChromebook作業に費やしたのに、何も進まなかった。半端ないストレス。これならPhotoshopがあるiPadのがましか?

移住率:40%くらい。

気づいたこと

  • 意外とChromebook対応アプリがない
  • Photoshop使いたい。
  • Macに戻りたい

4日目

昨日の進まなさ具合ですっかりMacに戻りたくなったけど、Chromebook買ってまだ1週間も経ってないからもう少し足掻いてみる。

画像系とサーバー系は自分の知識じゃ追いつかなさそうなので、先にOffice系を移住してみる。

普通にGoogleドキュメントにするか、Office Onlineにするか。会社のメールはGmailのビジネス向けなので、Googleドキュメントならメールで添付も楽ちんだけど、送った先でレイアウト崩れとかが怖い。そういやMacに移ったときも、かっこよさだけでNumbersにして、送り先でもれなく表が崩れてて、Office for Macを買ったなぁ。

安全なのは、Officeオンラインだけど、ローカルダウンロードするに毎回OneDriveにアクセスする必要があるっぽい。MacならOneDriveアプリでローカルに自動同期なのに。

とりあえず、毎回ダウンロードは面倒だけど、送ってトラブルよりはマシなのでOfficeオンラインにした。

移住率:50%くらい。

気づいたこと

  • Officeオンラインが意外と良い。製品版はもういらないかも。
  • Macではそんなにアプリ入れてなかったつもりだけど、結構必要なアプリが多い
  • Macに戻りたい

5日目

土日の間にいろいろ調べたことを実践する。

まず、これまで単品ディスプレイだったのをマルチにする。USB type C * 2ポートなので最大トリプルディスプレイにできそうなのだが、やってみたらあっさりとトリプルディスプレイになった。配置も変更できるし意外と便利で驚き。

ただ、本体ディスプレイのみの時より重くなったような気がする。特に仮想デスクトップ周りは明らかに重くなった。

続いて、アプリ周り。

Photoshopはどうやら無理っぽいのでLinuxのGIMPにした。インストーラーがなくてかなり苦戦したけど、なんかのサイトのまんまやったらやっとインストールできた。インストールだけでこんなに苦戦するなら、さっさとMacに戻りたい。

GIMP自体は、Photoshop癖がついていると絶妙に使いづらい。フィルタのかかりもよくないし、代替というにはちょっと厳しそうだけど、写真のちょっとした加工はなんとかできそう。

つづいて、WordPressのローカルサーバー。chromebookでWordpressとか調べると、ブラウザ開いて記事更新・・・ってそうじゃない。そんなんChromeなんだからできるに決まってるじゃん。

ローカルサーバーは調べてみたらChromebookではLinuxでやるしかなさそうだったので、Androidアプリにした。

KSWEB: server + PHP + MySQL

普通に動いている。これなら全然代用できそうだ。よかった。

移住率:80%くらい。

気づいたこと

  • インストーラーでインストールできるLinuxアプリ少ない
  • ChromebookでWordPressできます(どやっ)!ってなんなん
  • Macに戻りたいけど、なんとかなりそう

7日目

昨日で作業的な意味ではだいぶ移行が進んだので、ハードウェア周りを移行してみる。

まずはトラックパッド。Macの高品質トラックパッドに慣れてしまうと、Chromebookのトラックパッドはきつい。オモチャみたいな品質。ということで、Apple Magic Trackpad 2をそのまま使うことにした。

Macのときのような吸い付く感じはなくなったけど、やっぱり使い勝手はいい。

本当はキーボードも買えたりけど、キーボードはノートPCで打つ派なので我慢する。散々批判されたMacBookキーボードだけど、意外と打ちやすかったんだな。。。

移住率:ほぼ100%

気づいたこと

  • ハードはやっぱMacのがクオリティ高い
  • OSもMacのがクオリティ高い
  • Macから移住する意味があるのかわからなくなってきた

14日目

移住率がほぼ100%になったので、1週間ほど完全移行をしてみた。その間、Macbookは一切開いていないが、Chromebookで全ての作業をこなすことができた。

しかし、結論から言うと今日からMacに戻った。

Chromebookでの作業には問題はなかったが、Linuxアプリの挙動が重く、さらにChromebook自体もマルチモニタにすると動作が重くなるので、どうしても動作の面でストレスが増えてきたからだ。

自分の使い方ならChromebookでも十分と言うことがわかったのはよかったが、Linuxベータが少なくともベータを外れるくらい安定しないとメインは厳しい気がした。逆に、ブラウザ作業自体は快適で、この機械にいろんなアプリをクラウドに移行できたのはでかい。

ChromebookがWordPressしか使わないようなブロガーに支持されていると言うのもこのあたりが要因なんだろう。

21日目

移住率がほぼ100%になってからさらに1週間経って、やっぱりMacに戻る決意をした。

普段使い&仕事使いとしては、慣れていない環境は楽しいけれどもストレスが多く、ストレスが仕事に影響するたびに「なぜそこまでしてChromebookを使うのか?Macでいいんじゃないか?」という疑問が消えなかった。

たとえ本体価格が数万違ったとしても、仕事のクオリティが上がるなら安いもんだ。これからもMacを使っていこう。