Windows 11の足切りで際立つMacシリーズの寿命の長さ
Windows 11で明らかになった、新Windowsの足切り。今回の騒動で、Macシリーズの寿命の長さが際立つ結果となっています。
公開日: 2021.6.27
「Windows 11対象マシンか?」で大騒ぎ
2021年6月に新しいWindowsである「Windows 11」が発表されました。
刷新されたデザインで多くの人が「アップグレードしたい!」と思ったようで、ネット上では「自分のマシンはWindows 11対応なのか?」と調べて一喜一憂する人が多く見られました。かくいう筆者も、所有Windowsマシンの半分くらいが対象外で、がっかりしました。
そもそも「最後のWindows」だったんじゃないの?
多くの人がWindows 11対応マシンかでアタフタした原因の一つが、Microsoftが2015年にWindows 10をリリースした際に「最後のWindows」として売っていたことも一つでしょう。
Microsoft to stop producing Windows versions | BBC
「Windowsは今後、ずっと10をアップデートしていくから(足切りはないから)、長く使えますよ!」と売っていたのに、急に梯子を外されたんですから、それはがっかりしますよね。筆者はこれまでの経験から、Microsoftという阿漕な会社はどっかでやると思っていましたが、それでもがっかりはしますよね。
最低要件がIntel 第8世代CPU以降(実質4年前のマシンまで)
Microsoftは、Windows 11のシステム要件を、
- プロセッサ: 1 ギガヘルツ (GHz) 以上で 2 コア以上の64 ビット互換プロセッサまたは System on a Chip (SoC)
- RAM: 4 ギガバイト (GB)
- ストレージ: 64 GB 以上の記憶装置
などとしていますが、実際には対応CPUのリストがあって、Intel 第8世代CPU以降でないと対応しません。Intel 第8世代CPUは2017年の第4四半期に発表されたCPUですから、Windows 11リリース時にちょうど4年前のモデルです。
その意味では、「Windowsが長期的にアップグレードできるのは4年前のモデルまで」という前例になりそうです。
macOSの寿命の長さ
さて、macOSの方はどうかというと、最新のBig Surは、
- MacBook: 2015以降
- MacBook Pro: Late 2013以降
- MacBook Air: 2013以降
- Mac mini: 2014以降
- iMac: 2014以降
- iMac Pro: 2017以降(全モデル)
- Mac Pro: 2013以降
に対応しています。
一番古いモデルで2013年ですから、2020年のBig Surのリリースから計算すると7年は持つということになります。しかも、セキュリティアップデートとかではなく、新機能を搭載したメジャーアップデートですからね。
そう考えると、Macの寿命はWindowsの倍くらいとも言えます。
まあ、実際のところ、「Windows 10のままで行こうとしたんだけど、新しいOS作ったら思ったよりもシステム要件が高くなっちゃんで!」ってところでしょうか。Windows 10自体は2025年までサポート自体はあるようですし。
ただ、WindowsはOSレベルで「サポート切れます!新しいWindows買ってください!!」とか出してくるんで、きっとイライラするんでしょう。そう考えると、App Storeの30%のApple税も、高い本体代金も可愛く思えてしまいます。少なくとも「高いけど、長くサポートするから」って言ってるわけですから、梯子を外すよりも誠実です。
2025年には、AppleシリコンのMacに切り替わってるはずなので、家のPCはHackintoshも含めてAppleシリコンMacにしたいと思いますね。